失敗しても大丈夫!専用工具なしで革を傷つけないカシメの外し方徹底解説
失敗しても大丈夫!専用工具なしで革を傷つけないカシメの外し方徹底解説を徹底追究! 知っておきたい トピックの裏側を凝縮して配信します。
ネット上のQ&Aサイトや動画プラットフォームでは、時折「ペンチやラジオペンチで頭を掴んで力いっぱいねじり取れば外れる」という乱暴なアドバイスが見受けられます。しかし、これは革細工や裁縫の構造を知らない者による極めて危険な誤解です。
ペンチで挟んでねじると、真鍮の軸が千切れる前に、革のコラーゲン繊維が引きちぎられます。カシメの穴が楕円形に裂けたり、周囲の銀面がクシャクシャにシワ寄ったりしてしまい、二度と平坦には戻りません。また、「ライターや半田ごてで金具を熱して接着を緩める」という情報も完全な誤謬です。カシメは接着剤で留まっているのではなく金属の変形で固定されているため、熱を加えても外れません。それどころか革のタンパク質が熱変性を起こして硬化・焦げ付き、布地の場合は化学繊維が一瞬で溶けて大穴が開きます。
構造上、金属製品の解体現場で用いられるリベットの外し方では、電動ドリルを使ったカシメの外し方が王道とされています。リベットの頭の皿の中心にポンチで窪みをつけ、金属用の細いドリル刃(2.5mm〜3.5mm)を低速回転で当てて頭のリング部分だけを削り飛ばす手法です。ただし、この方法はレザークラフトのような柔軟な母材で行う場合、金具が共回りして革を摩擦熱で傷つけるリスクがあります。ドリルを使用する場合は、必ず金具をプライヤーでしっかりと挟んで固定しながら作業を進める必要があります。