エアコン取り外しの真実!自分でやる手順とポンプダウン爆発事故の罠
エアコン取り外しの真実!自分でやる手順とポンプダウン爆発事故の罠を徹底追究! 知っておきたい 重要ポイントを凝縮して配信します。
それでも自己責任のもとで取り外しを敢行しなければならない状況において、最低限守らなければならない厳格な安全マニュアルを解説します。作業に入る前に、まずは抜け漏れのない工具の準備が不可欠です。
エアコン取り外しに必要な道具工具一覧
- 六角レンチセット(4mm / 5mm):室外機のサービスバルブ(二方弁・三方弁)を開閉するために必須。
- モンキーレンチ(2本):配管パイプとフレアナットの外し方において、配管側と本体側の「ダブルがけ」で使用。
- プラス・マイナスドライバー:室外機のカバー開閉および電線取り外し用。
- ニッパー・ペンチ(絶縁仕様):渡り配線(VVFケーブル)の切断用。
- ビニールテープ(絶縁テープ):配管や電線の端末を保護し、湿気やゴミの侵入を防ぐ。
- カッターナイフ:配管化粧テープや断熱材の切開用。
- 保護メガネ・厚手の革手袋:冷媒噴出時の凍傷対策および破片からの保護。軍手は繊維にガスが染み込むため絶対厳禁。
ステップ1:強制冷房運転によるポンプダウン開始
冷媒ガスを室外機に回収するには、室外機を全力で動かす必要があります。気温が低い冬場や春先は通常運転ではコンプレッサーが回りません。室内機本体の「応急運転ボタン」「強制冷房ボタン」を長押し(メーカーにより5秒〜10秒)するか、リモコンのテスト運転モードを使用して強制冷房を作動させます。室外機のファンが激しく回転し、配管内に冷媒が循環し始めたのを目視と音で確認します。
ステップ2:細い配管(送り側)のバルブ全閉
室外機の側面カバーを外し、2つのサービスバルブの真鍮製キャップをモンキーレンチで外します。現れたバルブのうち、「細い配管側(送り側・高圧側)」のバルブ穴に六角レンチを差し込み、時計回りに止まるまで固く締め込みます。これにより、室外機から室内機へ冷媒が送られなくなり、室内機側にあったガスが太い配管を通じて室外機へ一方通行で吸入されていきます。
ステップ3:太い配管(受け側)のバルブ全閉と即時停止
細い配管を閉めてから、およそ2分〜3分間そのまま強制冷房を継続させます。この時間配分が生命線です。短すぎれば室内機にガスが残留し、長すぎれば室外機内部が過度の真空状態(負圧)となり、前述した空気吸引による爆発リスクが一気に跳ね上がります。
指定時間が経過したら、速やかに「太い配管側(受け側・低圧側)」のバルブも六角レンチで全閉にします。両方のバルブが完全に閉まった瞬間、同行者に指示して室内機の電源プラグをコンセントから抜くか、即座に運転を停止させます。これで冷媒ガスの室外機への密閉が完了します。
ステップ4:配管パイプとフレアナットの外し方
電源プラグが抜かれていることを二重確認したら、配管接続部の解体へ進みます。室外機側のフレアナットに2本のモンキーレンチをかけます。1本でバルブ本体を固定し、もう1本でフレアナットを反時計回りに緩めます。このとき、「プシュッ」と一瞬わずかに音がするのは正常ですが、もし「シューーー」と激しくガスが抜け続ける場合は、ポンプダウンが失敗している証拠です。直ちにナットを締め戻し、作業を中止しなければなりません。
ナットが外れたら、配管内部に雨水やホコリが入らないよう、配管の切り口と室外機の接続口の双方をビニールテープで入念に密閉巻きします。
ステップ5:電線(VVFケーブル)の切断と室内機の撤去
室外機と室内機を繋ぐ3芯の渡り配線を取り外します。端子台の解除ボタンをマイナスドライバーで押し込みながら引き抜くのが正規の方法ですが、再利用しない場合はニッパーで切断します。ただし、3本の芯線をまとめて一度に切断すると、残留電荷や電源の抜き忘れによって大火花を散らすショート(短絡)事故を起こします。必ず1本ずつ長さをずらして切断し、先端を絶縁テープで保護してください。最後に室内機を据付板(背板)から持ち上げて外し、壁のスリーブ穴(配管穴)の処理を行います。