右腹の痛み原因はどこ?体の臓器の位置と痛む場所の病気リスク図解
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「右腹に比べて左腹の痛みは情報が少なく、何が起きているのか分からない」という声も多く聞かれます。腹部解剖学における左腹臓器一覧を確認すると、左上腹部には胃の一部、脾臓、膵臓の体部・尾部、下行結腸、そして背中側に左腎臓が密集しています。
左上腹部から背中にかけて、まるで帯で締め付けられるような耐え難い鈍痛や激痛が続く場合、急性膵炎の疑いが濃厚です。アルコールの大量摂取や胆石の迷入を契機に発症する急性膵炎は、自己の消化酵素で膵臓組織自体が溶かされてしまう致死率の高い救急疾患です。特徴的なのは「前屈みになると少し痛みが和らぎ、仰向けに寝ると背部痛が増悪する」という体位による変化であり、これは膵臓が後腹膜という背骨に近い空間に位置しているため生じます。
加えて、左右両方の腰背部に強い影響を及ぼすのが泌尿器系の要である腎臓です。腎臓の位置背中側、第12胸椎から第3腰椎の高さにあり、ちょうど肋骨下端の裏側あたりにソラマメ型の臓器が左右1対並んでいます。尿管結石が腎盂から尿管へと落下して嵌頓(かんとん)した瞬間、転げ回るほどの激痛が背中から下腹部、股間へと突き抜けます。また、腎盂腎炎を併発している場合は、背中の該当箇所を軽く叩くだけで飛び上がるほどの激痛(叩打痛)と38度以上の高熱が発生します。
左下腹部に限局した痛みであれば、欧米食の普及に伴い近年の中高年層に急増している「S状結腸憩室炎」や、頑固な便秘に伴う腸管の過伸展が主要因として挙げられます。