同じ牡蠣でなぜ差が出る?当たりやすい人の特徴と血液型の真相
同じ牡蠣でなぜ差が出る?当たりやすい人の特徴と血液型の真相の基礎知識と応用に迫る! 専門的な視点で紐解きます。
「一度牡蠣に当たると、免疫ができて二度と当たらない」あるいは「一度当たったら体質が変わって二度と食べられなくなる」という両極端な噂が飛び交っていますが、これらは免疫学的に正確ではありません。
まず、ノロウイルスに対する獲得免疫は長く持続しません。感染後、体積内に抗体が産生されても、その防御効果は数か月から最長でも1〜2年程度で減衰します。前述の通りノロウイルスには数十種類もの遺伝子型が存在するため、昨年GII.4株に感染して抗体ができたとしても、翌年にGII.17株を取り込んでしまえば何事もなかったかのように発症します。
また、牡蠣 アレルギーと食中毒の違いを混同しているケースも現場では頻繁に観察されます。激しい下痢や嘔吐に苦しんだ経験から「自分は牡蠣アレルギーになった」と自己診断する人がいますが、感染性の食中毒であれば、胃腸粘膜が修復され体調が万全に戻った後、清浄な牡蠣を適切に加熱して食べてもアレルギー反応は起きません。
真のアレルギーは、牡蠣の筋肉組織に含まれるトロポミオシンなどの特定のタンパク質を免疫システムが異物と認識することで生じます。この場合、中心温度をどれだけ上げようと、油で揚げようと、タンパク質構造そのものが抗原となるため発症を防ぐことは不可能です。「食べるたびに必ず、蕁麻疹が出る、唇が腫れる、喘鳴が起きる」という症状が確認できる場合は、食中毒ではなくアレルギーを疑い、アレルゲン特異的IgE抗体検査を受ける必要があります。