正倉院の奇跡「漆胡瓶」シルクロードとペルシャを結ぶ名宝の真実

正倉院の奇跡「漆胡瓶」シルクロードとペルシャを結ぶ名宝の真実に関する専門家の意見を詳しく解説いたします。

Q1:漆胡瓶の正しい読み方と、名前につく「胡」とはどういう意味ですか?
A1:読み方は「しっこへい」です。「胡(こ)」とは、古代中国において西域(中央アジア、ペルシャ、西アジア地域)や異民族を指す呼称です。すなわち「漆塗りで仕上げられた、西域(ペルシャ風)の形状を持つ水差し」を意味しています。

Q2:漆胡瓶は現在どこで見ることができますか?いつでも常設展示されていますか?
A2:漆胡瓶は奈良市の正倉院宝庫(宮内庁管理)に厳重に保管されており、普段は一般公開されていません。見学できる機会は、毎年秋(10月下旬〜11月中旬)に奈良国立博物館で開催される「正倉院展」に出陳された期間に限られます。出陳される宝物は毎年選定が変わるため、漆胡瓶が展示される年は数年に一度の貴重な機会となります。

Q3:漆胡瓶の中には当時、何が入っていたと考えられていますか?
A3:形状が「水注(ピッチャー)」であることから、主に宮廷の宴席や儀礼において「酒」または「水」を注ぐために使用されたと考えられています。当時、シルクロードを経由して唐や平城京へ伝わっていた「葡萄酒(ワイン)」を注ぐために使われたのではないかというロマンあふれる説も根強く支持されています。

清水 千尋

清水 千尋

フード&トラベルライター

マーケティングと消費者心理のトレンドを分析し、現代のヒット商品の背景を読み解きます。

Share this article
Twitter Facebook Pinterest