カビを食べてしまったら?潜伏期間や症状、絶対やってはいけない対処法
カビを食べてしまったら?潜伏期間や症状、絶対やってはいけない対処法の重要なポイントについて、分かりやすい解説を詳しくお届けします。
異変に気づいた直後、パニックに任せた間違ったセルフケアを講じると、症状を劇的に悪化させる引き金になります。家庭で取るべき救急プロトコルと、医学的に厳禁とされるNG行動を整理しました。
やってはいけないNG行動①:喉に指を突っ込んで無理に吐かせる
「一刻も早く胃から出さなければ」という焦りから嘔吐を試みる人がいますが、これは極めて危険な行為です。強酸性の胃内容物が逆流する際、繊細な食道粘膜を激しく爛れさせ、激痛や出血を伴うマロリー・ワイス症候群(食道胃接合部裂傷)を引き起こす恐れがあります。
さらに深刻なのが、嘔吐物が気管から肺へ吸い込まれることによる「誤嚥性肺炎(ごえんせいはいえん)」や気道閉塞による窒息リスクです。特に乳幼児や高齢者は嚥下反射が未熟・衰退しているため、家庭で故意に吐かせる行為は医療機関でも固く禁じられています。
やってはいけないNG行動②:自己判断で市販の下痢止め薬を飲む
腹痛や便意を感じたからといって、手元にあるロペラミド塩酸塩などの強力な「止瀉薬(下痢止め)」を即座に服用してはいけません。下痢は、侵入した病原菌や有害毒素を体外へ洗い流そうとする生体の防御反応です。薬で腸管の蠕動運動を無理やり停止させると、毒素が腸内に長時間滞留し、粘膜から血中へ吸収されて全身性の重篤な中毒症状を招くリスクが跳ね上がります。
自宅で今すぐ行うべき「正しい応急処置」3ステップ
誤食が判明した際は、以下の手順で冷静に対処してください。
ステップ1:口を徹底的にゆすぐ
口腔内に残存しているカビの胞子や汚染食品を吐き出し、流水で数回うがいをして患部を物理的に洗い流します。
ステップ2:水または牛乳をコップ1〜2杯飲む
常温の水や白湯をゆっくりと胃に流し込み、胃内のカビ毒素や刺激物質の濃度を薄めます。また、アレルギーや乳糖不耐症がない成人であれば、牛乳を飲むことも極めて有効です。牛乳に含まれるタンパク質(カゼイン)や脂質が胃粘膜の表面に保護被膜を形成し、胃酸過多や毒素による胃壁への直接刺激を緩和してくれます。
ステップ3:食べたパッケージを撮影・保存し、安静を保つ
万が一症状が急変して受診する事態に備え、残った食品の現物をラップに包んで冷蔵庫に保管するか、スマートフォンでカビの生え方や賞味期限表示を鮮明に撮影しておきます。医師が原因菌・毒素を特定する上で決定的な一次証拠になります。