なぜ沼津「駿河の湯 坂口屋」で疲弊が消えるのか?絶景塩化物泉の真相を徹底解剖

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温泉旅館や日帰り入浴施設において、食事が単なる「添え物」に成り下がっているケースは少なくない。だが、ここは名うての漁港を擁する沼津の地だ。館内のお食事処で供される料理は、高速道路沿いの温浴施設という枠組みを軽々と飛び越えている。

駿河湾で水揚げされたばかりの新鮮なアジフライは、黄金色の衣をサクッと割れば、中から驚くほど肉厚でふっくらとした身が湯気を上げる。特有の青魚の臭みは微塵もなく、上品な脂の甘みが口いっぱいに広がる。季節によっては生桜えびや生しらす、地魚の刺身も並び、風呂上がりの一杯を至福の時間へと引き上げる。火照った身体に冷たい静岡茶やクラフトビールを流し込み、旨い魚を突く。この一連の流れを味わうためだけに、わざわざ車を走らせる価値がある。

橋本 菜々子

橋本 菜々子

トレンドリサーチャー

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。

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