トンボの目の数は2つではない?巨大複眼2万個と3つの単眼の驚異
トンボの目の数は2つではない?巨大複眼2万個と3つの単眼の驚異の背景について、最新情報を詳しくお届けします。
Q1:トンボの目は全部で何個と数えるのが正しいですか?
A1:外見的な器官単位で数える場合は「2つの複眼と3つの単眼で合計5個」となります。また、光を感じる受光単位(レンズ)の数で数える場合は、種によって異なりますが小型種で数千個、オニヤンマなどの大型種では「複眼を構成する個眼が左右合わせて約3万〜4万個」存在します。
Q2:トンボの複眼の間にある「単眼」は何のためにあるのですか?
A2:複眼のような物体の形や模様を識別する機能はなく、「光の強弱(明暗)と地平線の傾きを瞬時に検知するジャイロセンサー」の役割を担っています。光の情報が脳に届く伝達速度が複眼よりも圧倒的に速いため、飛行中の急激な姿勢の乱れをミリ秒単位で察知し、瞬時に羽ばたきを微調整して墜落を防ぐために機能しています。
Q3:トンボの目は本当に後ろまで見えているのですか?
A3:ほぼ全方位が見えています。トンボの複眼は半球状に大きく盛り上がって頭部の側面から後面まで張り出しているため、水平視野角は約350度から360度に達します。唯一の死角は自分の細長い腹部と羽に隠れる真後ろのわずかな領域のみであり、横や斜め後ろから接近する外敵や獲物も首を回さずに視認しています。
Q4:トンボの目が赤やエメラルドグリーンに美しく輝くのはなぜですか?
A4:個眼の内部にある色素細胞の色と、レンズ表面の微細な多層膜構造による「構造色」の反射が組み合わさっているためです。さらに、生きているトンボの個眼には常に体液と酸素が循環しているため鮮やかな輝きを保ちますが、死ぬと急速に組織が乾燥・酸化し、黒褐色や濁った色に変色してしまいます。