ドラえもん「バイバイン」栗まんじゅうの現在と宇宙滅亡の真相
ドラえもん「バイバイン」栗まんじゅうの現在と宇宙滅亡の真相にまつわる役立つ知識を詳しく紐解きます。
「バイバイン」の初出は『小学二年生』1978年2月号であり、後に単行本17巻へとまとめられました。ストーリーの骨組みはシンプルそのものです。1個しかない好物の栗まんじゅうを「食べてもなくならないように残しておきたい」と考えたのび太に対し、ドラえもんは「バイバイン」という薬品を差し出します。薬を1滴垂らせば5分で2個になり、10分で4個、15分で8個と、ネズミ算式(等比数列的)に倍増を続けます。ただし、この道具には「残さず全部食べ切らなければならない」という絶対的な条件が課されていました。
食欲の限界を迎えたのび太は、ジャイアンやスネ夫、しずかちゃんを呼び寄せて消費を試みるものの、どうしても最後の1個が食べきれず、恐れをなして裏のゴミ箱に捨ててしまいます。その後、ゴミ箱の中で倍増を繰り返した栗まんじゅうは庭いっぱいに溢れ返り、事態に気付いたドラえもんは青ざめ、「このままでは1日で地球が栗まんじゅうで埋まってしまう」と絶叫します。このドラえもん トラウマ回 理由として多くの読者が挙げるのは、物理的なモンスターや悪漢が登場するのではなく、純粋な「数学的増殖」という不可逆な自然法則の脅威が日常を侵食していく不条理さにあります。
映像作品におけるバイバイン アニメ 放送回の歴史を振り返ると、テレビ朝日系で1979年(大山のぶ代版)と2008年(水田わさび版)にそれぞれアニメ化されています。特に2008年7月25日に放送されたリメイク版では、CGを駆使した無数に増殖する栗まんじゅうの描写や、宇宙へ打ち上げられるロケットを見送るドラえもんとのび太の暗い表情、そして静寂の宇宙空間で星々を背景に増殖し続ける栗まんじゅうのラストシーンが克明に描かれ、新世代の視聴者にも強烈な恐怖を植え付けました。『ドラえもん』屈指の恐怖回まとめにおいて、「どくさいスイッチ」「人間切断機」「影がり」と並び、必ず最上位にノミネートされる所以がここにあります。