高校受験の併願優遇とは?仕組みと内申基準、落ちるリスクを徹底解剖
高校受験の併願優遇とは?仕組みと内申基準、落ちるリスクを徹底解剖の重要なポイントについて、専門知識を詳しくお届けします。
併願優遇を利用するにあたって、合否の鍵を握るのが併願優遇の内申基準です。各私立高校は毎年夏から秋にかけて、学校説明会や募集要項で基準数値を提示します。提示方法は「5教科(国・数・英・社・理)合計」または「9教科合計」が一般的であり、中には「主要3教科」や「特定の教科に1や2がないこと」を足切り条件とする学校もあります。
東京都内の中堅〜上位私立高校における内申基準の目安は以下の通りです。
- 上位・難関進学コース:5教科「22〜24以上」または9教科「39〜42以上」
- 中堅・大学付属コース:5教科「19〜21以上」または9教科「34〜37以上」
- 標準コース:5教科「16〜18以上」または9教科「28〜32以上」
ここで極めて重要になるプロセスが私立高校の事前相談(入試相談)です。東京都では毎年12月15日前後に、公立中学校の進路指導担当教諭が私立高校を直接訪問し、受験希望者の内申データを持参して高校側と事前協議を行います。この事前相談の席で、高校側から「出願を受け付け、優遇措置を適用する」という合意が得られて初めて、併願優遇での出願が正式に認められます。
内申点がわずかに基準に届かない場合でも、希望を捨てる必要はありません。多くの高校が内申点の加点措置を導入しています。実用英語技能検定(英検)、日本漢字能力検定(漢検)、実用数学技能検定(数検)の「3級」や「準2級」の取得、生徒会役員経験、部活動の部長や3年間継続、皆勤・精勤実績などにより、内申合計に「+1点〜+2点」の優遇加点を行う制度です。夏休みから秋にかけて各種検定に挑戦しておくことが、12月の事前相談での逆転に直結します。
見落としがちな盲点として挙げられるのが併願優遇の欠席日数基準です。どれほど内申点が高くても、「中3時の欠席日数が年間10日(または15日)以内」「3年間合計で30日以内」といった出席基準をクリアしていなければ、事前相談の対象外とされてしまうケースが珍しくありません。体調不良や起立性調節障害などで登校に不安を抱えている場合は、医療機関の診断書による考慮措置があるか、秋の個別相談会で高校の入試担当者へ直接確認を取り付ける必要があります。