サツマイモ苗の作り方決定版!スーパーの芋から育てる芽出しと失敗回避術
今注目を集めている サツマイモ苗の作り方決定版!スーパーの芋から育てる芽出しと失敗回避術について、詳しいまとめをご紹介しています。
家庭菜園愛好家の間で最も関心が高い疑問が、「スーパーの野菜売り場で買ってきたサツマイモから苗が取れるのか」という点です。結論から言えば、スーパーのサツマイモで苗作りを行うことは十分に可能です。台所の冷暗所に放置していた芋から自然に芽が伸びてきた経験を持つ方も多いはずです。ただし、店頭に並ぶ芋の中には、出荷前の洗浄やキュアリング処理、あるいは低温貯蔵によって芽の成長点がダメージを受けている個体もあるため、張りがあり傷のない元気な個体を選ぶ選別眼が求められます。
苗作りのアプローチには、手軽な「水耕栽培」と、丈夫な苗が大量に取れる「土を使ったプランター苗床」の2大ルートが存在します。
1. 室内で手軽に実践できるサツマイモ苗の水耕栽培
キッチンやリビングの日当たりの良い窓辺で行えるのが水耕栽培の魅力です。芋を半分に切るか、あるいは丸ごとの状態で、胴体に爪楊枝を3〜4本放射状に刺し、容器の縁に引っ掛けて下部3分の1程度を水に浸けます。水耕栽培の成否を分けるポイントは以下の通りです。
- 上下の向きを見極める:芋には「なり口(ツルにつながっていた側)」と「お尻側(細い根が出る側)」があります。芽はなり口側から多く発生するため、なり口を上にして水に浸けるのが基本です。
- 水の腐敗防止:水は毎日取り替え、ぬめりが出ないよう容器を清潔に保ちます。水温が低すぎると発根しないため、20度前後の室温を保てる暖房の効いた部屋に置くことが鉄則です。
2. がっしりとした太い苗を育てるプランターでの苗床作り
畑に定植した後の活着率を最優先するなら、土を使ったプランターでの苗床作りが圧倒的におすすめです。水耕栽培の苗は組織がやや軟弱になりがちですが、土で育てた苗は茎が太く、病害虫への抵抗力も高まります。
- 用土の準備:深さ20cm以上のプランターに、市販の種まき用培養土または清潔な赤玉土と腐葉土をブレンドした土を入れます。この段階では肥料分はごくわずか、あるいは無肥料で構いません。
- 植え込み方法:種芋を横向きに寝かせて並べ、芋の背中が半分〜3分の2ほど隠れる程度に浅く土を被せます(斜め差しでも可)。土を厚く被せすぎると地温が上がらず、酸欠で腐敗するリスクが高まるため注意が必要です。
近年人気の高い品種である紅はるか・シルクスイート苗の増やし方においても、この手順は共通です。しっとり甘い紅はるかは芽吹きが比較的旺盛ですが、シルクスイートは芽出しにやや高い積算温度を要求する傾向があるため、プランター全体に透明ビニールをふんわり被せて簡易温室状態を作ると萌芽が劇的に早まります。