鬼平犯科帳の歴代キャスト総覧!吉右衛門から幸四郎への継承秘話
鬼平犯科帳の歴代キャスト総覧!吉右衛門から幸四郎への継承秘話の全貌を詳しく解説してご紹介します。
各キャラクターに配された役者陣の変遷を辿ると、時代ごとの演出思想と制作陣のこだわりが浮かび上がります。
女密偵「おまさ」:梶芽衣子から中村ゆりへのバトン
平蔵に対して密かな想いを抱き続け、命を懸けて探索に従事するおまさは、作品屈指の人気キャラクターです。吉右衛門版で梶芽衣子が演じたおまさは、昭和シネマのクールビューティーな陰影と情念が一体となった唯一無二の存在でした。一方、令和版で抜擢された中村ゆりは、儚げな美しさと盗賊としての研ぎ澄まされた勘を両立させ、現代の視聴者にも共感しやすいリアリティある女性像を打ち立てています。
平蔵の幼なじみ「相模の彦十」:名優たちの人情劇
「銕つぁん」と平蔵を幼名で呼ぶことを許された唯一の男、相模の彦十。吉右衛門版初期の三代目江戸家猫八による温和な庶民性、そして猫八逝去後に引き継いだ蟹江敬三の骨太な芝居は、作品の情緒的支柱でした。令和版の火野正平は、持ち前の自然体な軽妙さと裏稼業の哀哀を滲ませ、平蔵との深い絆を言葉少なに表現しました。
愛されキャラ「うさぎ」こと木村忠吾
甘いものと美人に目がなく、時に失態を演じながらもどこか憎めない同心・木村忠吾。尾美としのりが演じた忠吾は、シリアスな展開における清涼飲料水のような役割を果たしました。令和版の浅利陽介もまた、高い演技力と卓越したリアクション芸で「現代のうさぎ」を見事に体現し、往年のファンを唸らせています。