ナンスのホールディングアーチの痛みと期間|後悔しない対策を徹底解説
ナンスのホールディングアーチの痛みと期間|後悔しない対策を徹底解説にまつわる役立つ知識を分かりやすく発信ます。
日常生活で患者を悩ませる二大要因が「発音障害」と「食事のストレス」です。これらは事前に対処法を知っているかどうかで精神的負担が劇的に変わります。
まず発音に関して、喋りにくさと滑舌の改善には舌の動きのメカニズムを理解することが近道です。日本語のサ行(さ・し・す・せ・そ)、タ行(た・ち・つ・て・と)、ナ行、ラ行を発音する際、舌先は本来、上顎の前歯の裏から口蓋前方部(口蓋雛襞と呼ばれるヒダのある部分)に接触します。ナンスのホールディングアーチのレジンボタンはまさにこの位置に鎮座するため、舌がボタンに衝突して息の抜けるルートが変わり、空気が漏れたような舌足らずな発音になりやすいのです。
この滑舌の悪化は、装着後1〜2週間の意識的な音読練習で格段に改善します。アナウンサー研修でも用いられる「タラタラ」「サチコ」といった破裂音・摩擦音を含む単語を、朝晩5分間ゆっくりと大きな口を開けて発声練習することで、舌がボタンを迂回して適切な密閉を作る新たな運動パターンを筋肉が記憶します。
一方、さらに厄介なのが食事中の注意点と食べかす対策です。レジンボタンと上顎粘膜の間にはわずかな隙間が存在し、咀嚼時に細かくなった食物が容赦なく吸い込まれます。特に以下の食品は装置周辺に強固に絡みついたり、装置を破損させたりするリスクが高いため厳重な警戒が必要です。
キャラメル、ガム、お餅などの粘着性食品は、レジンボタンを上顎から浮き上がらせる強い垂直牽引力を生み出すため厳禁です。また、えのき茸、ホウレンソウ、細い麺類、繊維質の多い肉類は、ワイヤーとボタンの裏側に巻き付きやすく、爪楊枝や舌で無理に取ろうとして粘膜を傷つける事故が多発しています。葉物野菜は細かく刻んで食べる、外食時には必ず携帯用の手鏡とうがい薬を持参するなど、自衛策を徹底することが求められます。