「いけず」とはどういう意味?京都人の本音と心理、大人の返し方を解説
「いけず」とはどういう意味?京都人の本音と心理、大人の返し方を解説の疑問点について、専門知識を基に徹底解説します。
京都の遠回しな表現の代名詞として語り継がれるのが、「ぶぶ漬け どうどす(お茶漬けでも召し上がりませんか)」という決まり文句です。訪問先でこれを言われたら「長居は無用、早く帰れ」のサインであり、真に受けて「いただきます」と答えると無作法とされる落語『京の茶漬け』に由来する有名なエピソードです。
現地での観察や市民への取材検証によると、現代の京都の日常生活で文字通り「ぶぶ漬けどうどす」と言われる場面は、観光客向けのネタや家庭内の冗談を除いてほぼ絶滅しています。しかし、その精神性を受け継いだ「現代版の遠回しな表現」は、形を変えて今なお息づいています。
日常やビジネスシーンで交わされる代表的ないけずの例文と、その裏に隠された真意を検証してみましょう。
- 「元気のええ坊ちゃん(お嬢ちゃん)やねぇ」
⇒ 【本音】子どもが騒がしくて迷惑なので、静かにさせてほしい。 - 「ええ時計(服)してはりますなぁ」
⇒ 【本音】身分不相応に派手である、あるいは時計を見る仕草を通じて「時間が押している」と催促している。 - 「ピアノが本当にお上手にならはりましたね」
⇒ 【本音】近所まで音が響いてうるさい、練習する時間帯を考えてほしい。 - 「いつも熱心に仕事してはるわ」
⇒ 【本音】要領が悪くて残業が多い、または周囲の空気を読まずに自己満足で突っ走っている。
いずれのフレーズも、文字通りには100%の「賞賛・肯定」で構成されているのが特徴です。文字通りの言葉に悪意が一切含まれていないからこそ、言われた側は表立って怒ることができず、後からジワジワと真意を悟ることになります。