鼻の横のニキビが痛い・治らない原因とは?面疔との違いと正しい治し方
鼻の横のニキビが痛い・治らない原因とは?面疔との違いと正しい治し方とはどのようなものなのか? 専門的な分析を簡潔に解説します。
小鼻の脇や鼻翼基部に発生する吹き出物は、頬や額のニキビと比べて格段に強い痛みを伴う傾向があります。日本皮膚科学会の尋常性痤瘡治療ガイドライン等でも言及されている通り、顔面の部位によって皮脂腺の構造や神経分布には大きな差異が存在します。
小鼻周辺は、専門用語で「脂漏部位」と呼ばれるほど皮脂分泌が旺盛なエリアです。毛穴の開口部が深い一方で、毛包の構造が複雑に入り組んでおり、分泌された皮脂と古い角質が混ざり合って強固な角栓を形成しやすい特徴を持っています。この毛穴の奥深くでアクネ菌が増殖すると、好中球が集まって激しい炎症反応を引き起こし、皮膚の深層(真皮層)にまで炎症が波及して硬い「しこり(結節・嚢腫)」へと発展します。
さらに、鼻周辺は知覚神経が密に張り巡らされているうえ、皮膚の直下に軟骨や骨が存在し、皮下組織の遊び(ゆとり)がほとんどありません。そのため、毛穴の内部で内圧が高まると周囲の神経を強く圧迫し、わずかに触れただけでも拍動性のズキズキとした激痛を感じる構造になっています。加えて、表情を動かす際や洗顔、鼻をかむ動作による物理的摩擦が日常的に加わり続けるため、一度生じた炎症が鎮静化しにくい悪循環に陥るのです。