朝顔の花が咲かない原因を徹底解明!つるボケ打破と開花の新常識
朝顔の花が咲かない原因を徹底解明!つるボケ打破と開花の新常識の重要ポイントをお届けします。専門的な知識が満載です。
朝顔を育てている愛好家から最も多く寄せられる悩みが、「葉ばかりが巨大化してジャングルのようになっているのに、蕾がまったくつかない」という現象です。この状態は園芸用語で「つるボケ」と呼ばれ、植物が生殖成長(花を咲かせて種を残す活動)を忘れ、栄養成長(茎や葉を拡大する活動)にエネルギーを全振りしてしまっている状態を指します。
つるボケを引き起こす最大の引き金は、肥料における窒素(N)成分の過剰投与です。市販の培養土に最初から含まれている元肥に加え、油かすや観葉植物用の化成肥料など「葉を育てる成分」を定期的に与え続けると、朝顔は「今はまだ体を大きくする時期だ」と判断し、花芽の形成を後回しにします。結果として、濃い緑色の立派な葉が幾重にも重なる一方で、花の気配が一切消え去ってしまうのです。
もう一つの決定的な要因が、朝顔が持つ「短日植物(たんじつしょくぶつ)」としての生体リズムの破壊です。朝顔は、昼の長さが短くなり、夜(完全な暗闇)の時間が一定以上長くなることを感知して花芽を作ります。植物体内にあるフィトクロムと呼ばれる光受容体が暗期の長さを計測しているため、夜間にわずかでも光が当たると、体内時計がリセットされてしまいます。
都市部の住宅環境では、街頭のLED防犯灯やベランダのセンサーライト、さらには室内のレースカーテン越しに漏れるリビングの明かりが直接朝顔に降り注いでいるケースが目立ちます。照度にしてわずか0.1〜1ルクス程度(月明かりよりやや明るいレベル)の光であっても、連続した暗闇を妨害するには十分であり、これが蕾の形成を強力に阻害している実態があります。