みぞおちが痛い原因とは?キリキリ激痛の背後にある重大病と見極め方
みぞおちが痛い原因とは?キリキリ激痛の背後にある重大病と見極め方について重要なポイントを解説いたします。専門家の見解をお届けします。
Q1:みぞおちが痛いとき、市販薬を飲んで様子を見ても大丈夫ですか?
A1:痛みの性状が軽度で、日常的に起こる軽微な胸やけなど原因に心当たりがある場合を除き、自己判断での市販薬服用は控えるべきです。特にロキソプロフェンなどの解熱鎮痛剤(NSAIDs)は胃粘膜を傷つけ潰瘍を悪化させるリスクが高いため厳禁です。胃酸過多が疑われる場合に限り、市販のH2ブロッカー胃腸薬などを一時的に試す選択肢はありますが、2〜3日服用しても改善しない場合や症状が強まる場合は速やかに医療機関を受診してください。
Q2:食後にみぞおちがキリキリ痛むのはどんな病気が疑われますか?
A2:食後に痛みが悪化する場合、主に3つの疾患が疑われます。第一に、食事刺激によって分泌された胃酸が病変部を刺激する「胃潰瘍」。第二に、胃酸や消化液が食道へ逆流する「逆流性食道炎(食後の前屈みや就寝時に悪化)」。第三に、脂肪分の多い食事を摂った後に胆のうが強く収縮して胆石が詰まる「胆石症(食後数時間で右上腹部〜みぞおちに激痛)」です。痛みの持続時間や食事内容を記録して医師に伝えてください。
Q3:みぞおちが痛くて背中も痛い場合、どのような病気が考えられますか?
A3:みぞおちから背中にかけて痛みが突き抜けるように放散する場合、後腹膜に位置する「膵臓」の病気(急性膵炎・慢性膵炎)や、「胆石症・胆嚢炎」の可能性が強く疑われます。急性膵炎ではエビのように前屈姿勢をとると痛みが軽くなり、仰向けで悪化するのが特徴です。また、引き裂かれるような突然の激痛が胸から背中、みぞおちへと移動する場合は「大動脈解離」の疑いがあり、一刻を争う救急要請が必要です。
Q4:ストレスだけで本当にみぞおちが激しく痛むことがあるのでしょうか?
A4:十分に起こり得ます。脳と腸は「脳腸相関」と呼ばれる自律神経系・内分泌系ネットワークで直結しています。強い精神的ストレスに晒されると自律神経が乱れ、胃粘膜の血流障害や胃酸過多、消化管の異常な痙攣運動が誘発されます。内視鏡で潰瘍などの異常が見当たらないにもかかわらず痛む「機能性ディスペプシア(FD)」もストレスが主要因とされています。ただし、ストレスと決めつける前に、重大な身体的疾患が隠れていないかを画像検査等で完全に除外することが大前提です。