イチョウは何植物?広葉樹に見えて実は裸子植物!生きた化石の真実
イチョウは何植物?広葉樹に見えて実は裸子植物!生きた化石の真実について押さえておきたい ポイントを分かりやすい構成で解説いたします。
イチョウを観察した人の大半は、「葉が平たくて広いのだから広葉樹だろう」と直感します。しかし植物分類学において、イチョウは裸子植物(らししょくぶつ)に分類されます。
植物を「被子植物」と「裸子植物」に分ける基準は、葉の形状ではなく「種子のもとになる胚珠(はいしゅ)が子房に包まれているかどうか」という生殖器官の構造にあります。サクラやリンゴなどの被子植物は胚珠が子房の中に大切に守られていますが、イチョウには子房が存在せず、枝先に胚珠がむき出しの状態でつきます。これがイチョウが裸子植物とされる決定的な理由です。
一般的な樹木の区分である「針葉樹=裸子植物」「広葉樹=被子植物」という認識は、実は大まかな便宜上の区分にすぎません。木材業界や造園の現場では、平らな葉を持つイチョウを「特殊な広葉樹」として扱うケースもありますが、植物学的な系統樹ではマツやソテツに近い原始的な裸子植物のグループに位置づけられています。