「チャリで来た」プリクラの真相!4人の現在とあのポーズ誕生の裏側
「チャリで来た」プリクラの真相!4人の現在とあのポーズ誕生の裏側にまつわる興味深い視点を分かりやすく発信ます。
ネット黎明期からSNS成熟期に至るまで、パロディ画像やアスキーアート(AA)として幾度となく擦られてきた「チャリで来た。」。その元ネタとなったプリクラが撮影されたのは2008年6月のことでした。写っているのは当時、神奈川県横浜市の中学校に通っていた1年生の男子生徒4人組です。
眉を細く整え、当時の中高生の間で流行していたヤンキー系ジャージやストリートウェアを身にまとい、鋭い眼光でレンズを睨みつける4人。そのいかついビジュアルとは裏腹に、落書きペンで書かれた文字はひらがな混じりの「チャリで来た。」というあまりに素朴なワンフレーズでした。この強烈なギャップが、当時のネットユーザーの琴線に触れ、爆発的なバズを引き起こす起点となったのです。
撮影場所とあのポーズ・落書きが生まれた「純粋すぎる理由」
少年たちが目指した撮影場所は、地元から遠く離れたゲームセンターでした。当時13歳だった彼らには、当然ながら原付バイクや車の免許などありません。電車代を節約しつつ「遠くの街へ冒険に出かける」という中学生特有の全能感を胸に、彼らはママチャリにまたがり、片道1時間半から2時間近くの道のりをひたすら漕ぎ続けました。
ようやく目的地である大型商業施設のゲームセンターへ到着した彼らは、過酷な移動をやり遂げた高揚感そのままにプリクラ機へ駆け込みます。「遠いところまで自分たちの足だけでやって来たぞ」という並々ならぬ達成感を形に残すため、画面に書き殴ったのが、かの有名な「チャリで来た。」という一言でした。
ファイティングポーズにも似た気合の入った構えは、当時格闘技ブームやヤンキー漫画に夢中だった少年たちが「少しでも自分たちを強そうに見せたい」と背伸びをした結果に過ぎません。悪意や計算など微塵もない、等身大の男子中学生による冒険の記念碑だったのです。
ガルフィー着用と当時のヤンキーカルチャーのリアル
画像の中で特に目を引くのが、手前に位置する少年が着用しているアイコニックなセットアップです。これは90年代後半から2000年代にかけてヤンキーや不良少年のステータスシンボルとして一世を風靡したアパレルブランド「GALFY(ガルフィー)」のアイテムでした。
当時、地方や郊外の中学生にとって、背中に大きな犬のキャラクターが刺繍されたガルフィーを着ることは、仲間内でのアイデンティティであり、大人の世界へ背伸びするための武装でもありました。ブランドが持つ特有のアウトロー感と、交通手段が「ママチャリ」であるという事実のコントラストが、後年のネットコミュニティにおいて絶妙なユーモアとして解釈されることになります。