東横インが高知にない真相は?2026年出店計画と代替宿を徹底追跡

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日本地図を塗りつぶすように拡大を続けてきた東横インにおいて、高知県は極めて特異なポジションに位置しています。東横イン未進出県一覧の記録を辿ると、2010年代以降、地方都市への攻勢が進む中でも高知県だけが取り残される形が続いてきました。この現象に対してインターネット上では、「地元旅館協同組合の猛反対で潰された」「県民性として大手チェーンを排除している」といった真偽不明の憶測が飛び交っています。

都市開発コンサルタントおよびホテル業界関係者へのヒアリング取材を行うと、そうした情緒的な噂とは全く異なる、極めて現実的かつ冷徹な経済合理性の壁が浮き彫りになります。東横インが高知にない理由として挙げられる最大の要因は、高知特有の「交通インフラ構造」と「平日の純粋なビジネス宿泊需要」のバランスです。

高知県は四国山地に遮られた地理的条件から、新幹線網が存在せず、本州からのアクセスは岡山経由の特急「南風」または航空便(高知龍馬空港)に依存しています。通過型ではなく「行き止まり」となるターミナル都市であり、香川県高松市や愛媛県松山市のように、四国全域を統括する支店・営業所が集まる中枢管理都市とはビジネスパーソンの流入規模が根本的に異なります。東横インのビジネスモデルは、稼働率80%超を安定して維持できる平日の分厚い出張需要を前提として設計されているため、観光繁忙期と平日閑散期の落差が激しい高知市場への進出には、投資回収の観点から極めて慎重な判断が下されてきました。

さらに見逃せないのが、高知市中心部の「開発用地の制約」です。東横インが標準仕様とする客室数150〜200室規模の建物を建設するには、一定以上の敷地面積と容積率が欠かせません。高知駅周辺から中心商業地である帯屋町・はりまや橋にかけては、すでに地元老舗ホテルやオフィスビル、商業施設が密集しており、採算の合う地価でまとまった土地を確保することが極めて困難な市況が続いています。

木村 陽翔

木村 陽翔

テックライター兼ウェブディレクター

デジタルガジェットとスマート家電の検証記事を多数執筆。失敗しないモノ選びを提案します。

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