胸とお腹が逆に動く?シーソー呼吸の危険信号と救急判断基準
胸とお腹が逆に動く?シーソー呼吸の危険信号と救急判断基準についての真相を徹底解説します。
Q1:シーソー呼吸は成人の高齢者でも起こることがありますか?
A1:起こります。成人の場合は胸郭が硬いため乳幼児ほど典型的なシーソー運動にはなりにくいものの、重度の慢性閉塞性肺疾患(COPD)の急性増悪、重症肺炎、気道異物、あるいは神経筋疾患によって横隔膜疲労を起こした際に「奇異呼吸」として出現します。成人の奇異呼吸も同様に呼吸筋疲労と切迫した呼吸停止を意味する最重篤な徴候です。
Q2:新生児が寝ているとき、お腹だけが大きく動いているのはシーソー呼吸ですか?
A2:新生児はもともと腹式呼吸が優位なため、呼吸時にお腹が大きく上下すること自体は生理的な正常範囲です。見分けるポイントは「胸の動き」です。正常であればお腹が膨らむときに胸も平坦または自然に持ち上がります。しかし、お腹が膨らむのと完全に同時に胸の骨全体が深く沈み込み、息苦しそうな表情や唸り声を伴う場合は病的なシーソー呼吸です。見分けがつかない場合はスマートフォンで15秒ほど動画を撮影し、受診時に医師へ見せてください。
Q3:クループ症候群でシーソー呼吸が出た場合、病院ではどのような処置が行われますか?
A3:気道の炎症と浮腫を迅速に抑えるため、ボスミン(アドレナリン)のネブライザー吸入療法や、即効性のあるステロイド薬(デキサメタゾン等)の経口・点滴投与が行われます。酸素飽和度が低下している場合は加湿酸素投与を行い、薬物療法で気道閉塞が解除されない最重症例では、麻酔科医や耳鼻咽喉科医と連携して緊急気管挿管が実施されます。