武井咲『黒革の手帖』が見せた怪演の真相!米倉版との違いと着物の美学
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2017年7月期にテレビ朝日系列「木曜ドラマ」枠で放送された『黒革の手帖』において、最大の焦点となったのは「当時23歳の武井咲に銀座のママが務まるのか」というキャスティングへの懸念でした。歴代で同役を演じてきた山本陽子、大谷直子、浅野ゆう子、米倉涼子らはいずれも円熟味や強い色香を備えた実力派ばかりであり、20代前半の若手女優の起用は異例の大抜擢だったからです。
しかし初回が放送されるや否や、視聴者の不安は驚嘆へと変わりました。東林銀行のしがない派遣社員から、横領した1億8000万円と借名口座リストが記された「黒革の手帖」を武器に、銀座のクラブ「カルネ」の最年少ママへと成り上がる原口元子。武井咲は、低音を効かせた冷徹な声音と、感情を削ぎ落とした鋭い眼光で見事にこの悪女を演じ切りました。
特にネット上やファッション誌で絶賛されたのが、ドラマ全編を通じて披露された超一流の着物コーディネートです。老舗呉服店が手がけた特注の京友禅や西陣織をはじめ、訪問着や留袖など1着数百万円クラスの本物が贅沢に使用されました。派手な色使いに頼るのではなく、白・黒・群青・銀鼠といったシックなトーンに鮮やかな帯揚げを効かせるスタイリングは、武井咲の透き通るような白肌と完璧なプロポーションを引き立て、「美しすぎて画面から目が離せない」「銀座の夜に咲く一輪の毒花」と各方面から極めて高い評価を獲得しました。