さかなクンのカブトガニ人工孵化!中学時代の快挙と現在の真相に迫る
さかなクンのカブトガニ人工孵化!中学時代の快挙と現在の真相に迫るにまつわる興味深い視点を分かりやすく発信ます。
「カブトガニの人工孵化に成功した中学生がいる」――1990年、神奈川県綾瀬市にある中学校発のニュースが列島を駆け巡りました。この少年こそ、当時中学3年生だった宮澤正之さん、のちのさかなクンです。学校の理科室で預かっていた生きた化石・カブトガニが、ある日突然水槽内で卵を産み落とし、無事に孵化したという報せは、学会や海洋生物の関係者を仰天させました。
夏休みの課題として語られることの多いさかなクンの中学時代の自由研究ですが、その実態は単なる宿題の枠を遥かに超えていました。幼少期からタコをはじめとする海洋生物に異様なまでの情熱を注ぎ、学校の理科室に通い詰めていた彼は、教諭の協力を得てカブトガニの飼育を担当することになります。当時、カブトガニは国内の生息地である瀬戸内海や九州北部でも激減しており、環境省のレッドリストでも絶滅危惧種(絶滅危惧ⅠB類)に指定されるほど希少な存在でした。
人工的な飼育下での産卵と孵化は、水流や水質管理が高度な水族館でも至難の業とされていた時代です。それにもかかわらず、学校の片隅にあるごく普通の水槽から次々と元気な幼生が這い出してきた事実は、カブトガニ人工孵化のニュースの真相として朝日新聞をはじめとする大手メディアに写真付きで新聞掲載され、日本カブトガニを守る会などの専門機関からも熱い視線を集めることになりました。