イヤモニとは何か?ライブで耳につける機器の正体と驚きの仕組みを完全解説
イヤモニとは何か?ライブで耳につける機器の正体と驚きの仕組みを完全解説に関する疑問を詳しくまとめました。専門的な情報をご確認ください。
イヤモニの仕組みを理解するには、ライブの音響システム全体の流れを把握する必要がある。
ステージ上の各楽器・マイクの音は、PA卓(パブリックアドレス卓=メインの音響ミキサー)に集約される。そこからアーティストごとのモニターミックスが作られ、有線タイプならステージのモニターアンプを経由して、ワイヤレスタイプなら無線送信機(トランスミッター)から電波で、各アーティストのボディパック(腰につける受信機)へと音が届く。ボディパックにイヤモニを接続することで、アーティストは自分専用のミックスを耳で直接受け取れる仕組みだ。
イヤモニ本体の内部構造には、大きく分けて次の要素がある。
- ドライバーユニット:音を鳴らす核心部。バランスドアーマチュア型(BA)、ダイナミック型、またはその複合(ハイブリッド型)が使われる。高級モデルは複数のBAドライバーを搭載し、低域・中域・高域を別々のドライバーで再現する「マルチドライバー構成」が一般的。
- シェル(ハウジング):ドライバーを覆う外殻。カスタムタイプでは個人の耳型を取って製作するため、高い遮音性と装着感を実現する。
- ノズル(音導管):音を耳道内に導くパイプ状の部分。チップ(イヤーピース)の素材との組み合わせで遮音特性が大きく変わる。
遮音性(パッシブノイズアイソレーション)は、イヤモニの命だ。業界標準では-25dB〜-37dB程度の遮音性を持つ製品が多く、外部の環境音をほぼカットした状態でモニタリングできる。その結果、小さな音量でも明瞭に聞こえるため、耳へのダメージを大幅に軽減できるのがプロに支持される最大の理由の一つだ。