猫の逆くしゃみは放置厳禁?原因と止め方・危険な喘息の見分け方
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通常のくしゃみが「鼻腔内の異物を外へ激しく吹き飛ばす呼気動作」であるのに対し、逆くしゃみ(発作性吸気呼吸)は「連続して鼻から急速に空気を吸い込む吸気発作」を指します。発作中、猫は首を前方に低く伸ばし、胸とお腹を大きく波打たせながら特有のフガフガという吸気音を連続して鳴らします。
獣医学的なメカニズムとしては、軟口蓋(口の奥の柔らかい天井部分)や鼻咽頭の粘膜が急激な刺激を受け、迷走神経や舌咽神経を介した反射弓が作動することで、横隔膜や吸気筋群の痙攣的な収縮が引き起こされる現象です。発作そのものは数秒から1分程度で自然に治まり、発作直後は何事もなかったかのように普段通りの行動に戻る点が特徴です。
しかし、臨床現場において獣医師が強く警鐘を鳴らすのは、「猫がフガフガと音を立てる発作性呼吸の大半は、単なる逆くしゃみではなく咳や喘息発作である」という厳然たる事実です。犬の場合は生理的な逆くしゃみが日常的に頻発するケースが多いものの、猫においては解剖学・生理学的に純粋な逆くしゃみの発生率は低く、その約7割近くに潜在的な下部気道疾患や鼻腔病変が関与していると報告されています。