認知症の周辺症状Bpsdとは?暴言や徘徊の原因と最新対策をプロが解説
認知症の周辺症状Bpsdとは?暴言や徘徊の原因と最新対策をプロが解説の基礎知識と応用に迫る! わかりやすい言葉でまとめました。
認知症ケアで最も避けるべき初歩的な過ちは、「中核症状」と「周辺症状」をごちゃ混ぜにして捉えてしまうことです。中核症状は脳細胞の死滅によって失われた基本機能そのものであり、現行の医学では元通りに修復することが困難です。一方で周辺症状は、その中核症状に付随して二次的に生じるトラブルであるため、アプローチ次第でコントロールが可能です。
さらに、認知症の原因疾患によって現れる周辺症状の質も大きく異なります。国内で最も患者数が多いアルツハイマー型認知症の行動心理症状では、記憶障害を補おうとする焦りから「通帳を盗まれた」と最も身近な介護者を標的にする物盗られ妄想や、夕方になると落ち着きを失う「夕暮れ症候群」が顕著です。
対照的に、レビー小体型認知症の周辺症状では、「壁のシミが虫に見える」「知らない子どもが部屋の隅に座っている」といった極めて鮮明で具体的な幻視が初期から出現します。これに加えて手足の震えや筋肉のこわばり(パーキンソニズム)、自律神経症状、日中の意識レベルの激しい変動が伴うため、アルツハイマー型と混同して抗精神病薬を不用意に投与すると、薬剤過敏性により重篤な副作用を招く危険性があります。疾患ごとの特性を見極めたアプローチが厳格に求められます。