助産師直伝!赤ちゃんのミルク飲ませ方決定版|むせる原因と飲まない対策

助産師直伝!赤ちゃんのミルク飲ませ方決定版|むせる原因と飲まない対策の概要と注目ポイントを一挙に解説しました。

SNSや育児相談窓口で深夜に飛び交う悲痛な叫びの代表格が、「ゲップが出ないまま横に寝かせるのが怖い」「噴水のようにミルクを吐いてしまった」という訴えです。新生児期から乳児期の胃は、大人と違って徳利(とっくり)のような垂直に近い直立形状をしており、胃の入り口(噴門部)の筋肉の締まりが非常に緩慢です。そのため、胃の中に空気が溜まると、胃底部の空気が押し出される拍子にミルクが逆流し、容易に溢乳(いつにゅう)を引き起こします。

現場検証から導き出された、確実性の高い赤ちゃんのゲップの出し方には主に2つの基本姿勢があります。

一つ目は「肩乗せ縦抱き法」です。赤ちゃんの顎を大人の肩にしっかり乗せ、お尻を片手で支えて背筋をまっすぐに伸ばします。このとき、赤ちゃんの胃のあたりが大人の鎖骨付近に軽く当たるように抱き、もう一方の手で背中の左側(胃の真裏)を下から上へと円を描くように優しくさすり上げます。強く叩く必要はなく、下から上への「面でのマッサージ」が気泡の浮上を促します。

二つ目は、首が座りかけている、あるいは保護者の腕の中で安定保持できる場合に有効な「座位前傾法」です。大人の太ももに赤ちゃんを横向きに座らせ、親の人差し指と親指で赤ちゃんの顎を優しく支え(喉首を絞めないよう注意)、もう一方の手で赤ちゃんの背中を支えながら、上半身をやや前傾させます。内臓への圧迫を最小限にしつつ、空気の通り道を一直線に確保できるため、頑固な空気だまりを逃すのに極めて高い成功率を誇ります。

助産師が推奨するミルクの吐き戻し防止策として重要なのは、「ゲップが5〜10分出なくてもパニックに陥らないこと」です。空気が胃の出口側へ回ってしまい、おならとして排出されるケースも多々あります。出ない場合は無理に叩き続けず、赤ちゃんの頭から上半身をバスタオル等で15度ほど高くした状態を作り、右半身を下にした側臥位(右側を下にした横向き)で寝かせます。胃の構造上、右を下段にすることでミルクが十二指腸へ流れやすくなり、物理的な逆流を大幅に抑え込むことが可能です。

林 結菜

林 結菜

ライフスタイル編集者

エンタメ・カルチャー業界の深掘り取材を得意とし、現場のリアルな声をお伝えします。

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