親杭横矢板工法が選ばれる理由とは?施工手順・費用と止水対策を現場解説
親杭横矢板工法が選ばれる理由とは?施工手順・費用と止水対策を現場解説について押さえておきたい 理由を厳選して解説いたします。
親杭横矢板工法の施工費用相場は、壁面積1㎡あたり約12,000円〜22,000円程度が一般的な目安となります。ソイルセメント柱列壁工法が1㎡あたり約30,000円〜50,000円以上になるケースと比較すると、コストを半分以下に抑えられる計算です。親杭材をリース品で賄い、使用後に全数回収してリースバックすることで、直接仮設費を最小化できます。
ただし、安全かつ無駄のない断面選定を行うためには、「建築学会 建築基礎構造設計指針」や「道路土工 仮設構造物工指針」に準拠した厳密な仮設山留め工の構造計算が前提となります。
計算では、土圧・水圧、上載荷重(バックホウや生コン車などの重機荷重)を設定し、以下の検討を行います。
・親杭の断面計算:掘削深さと切梁スパンから親杭に生じる最大曲げモーメントとせん断力を算出し、許容応力度内に収まるH形鋼のサイズ(H-200〜H-400系など)を選定します。
・横矢板の厚さ算定:側圧と親杭のスパンから矢板に作用する等分布荷重を計算し、松板やスギ板(厚さ30mm〜60mm程度)または鋼製矢板の板厚を決定します。
・根入れ長の決定:受動土圧と主動土圧のモーメント釣り合い計算(ブラムの計算式等)や円弧すべり計算を行い、必要十分な親杭の埋め込み長さを導き出します。