ひとつ屋根の下主題歌「サボテンの花」起用秘話と名曲が残した感動
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1993年4月クールに放送された『ひとつ屋根の下』において、制作陣が直面していた最大の課題は「トレンディドラマの枠組みをどう壊し、本物の人間賛歌を届けるか」という点でした。当時、フジテレビの月9枠といえば、スタイリッシュな都会の恋愛模様を描くトレンディドラマが主流の時代。その真逆を行く、泥臭く熱血な家族ドラマを成功させるためには、視聴者の心の琴線に一瞬で触れる力強い音楽が不可欠でした。
そこで白羽の矢が立ったのが、ひとつ屋根の下 主題歌 起用理由の核心となる、脚本家・野島伸司の強い推薦でした。野島伸司の手がけるドラマ主題歌といえば、『101回目のプロポーズ』におけるCHAGE and ASKAの「SAY YES」や、『高校教師』における森田童子の「ぼくたちの失敗」など、ドラマの核心をえぐる選曲で知られています。野島は、両親を亡くして散り散りになった兄弟が再び寄り添い合うという過酷な運命に対し、「ただ哀しいだけでなく、冬の寒さに耐えて花を咲かせるサボテンのような生命力と優しさ」を求め、財津和夫の「サボテンの花」を熱望したと当時の制作関係者は証言しています。
プロデューサーの大多亮ら制作陣もこの提案に強く賛同。こうして、1975年にチューリップの楽曲として世に出た名曲が、1993年の新しい息吹を吹き込まれ、ひとつ屋根の下 主題歌 サボテンの花としてお茶の間に届けられることになりました。