有馬温泉「瑞宝園」閉館の真相と跡地の今|再開の噂や売却の真相を追う
有馬温泉「瑞宝園」閉館の真相と跡地の今|再開の噂や売却の真相を追うに関する主要なデータを分かりやすく解説いたします。
閉館から年月が経過した有馬町瑞宝寺周辺。かつて多くのマイクロバスや自家用車が行き交ったエントランス周辺は、現在どのようになっているのでしょうか。現地の状況を丹念に追跡取材すると、静まり返った敷地のリアルな姿が見えてきます。
現在、敷地周囲には立ち入りを禁止するバリケードや警告サインが設置されており、かつて見事な手入れがなされていた庭園や植栽も自然のままの姿へと変わりつつあります。建物そのものは解体工事が完了したわけではなく、軀体が残存している箇所も確認できますが、電気の消えた巨大な施設は静寂に包まれています。
気になる「不動産の売却先」について、登記関連の公示情報や不動産取引筋の動向を追うと、地方公務員共済組合連合会から民間事業者への払い下げ・売却プロセスに向けた地番整理や土壌・境界確定などの事務手続きが水面下で進められてきました。しかし、跡地利用が一筋縄で進まない背景には、有馬特有の厳しい法的制約があります。
瑞宝園が位置するエリアは、「瀬戸内海国立公園」の普通地域・特別地域に隣接する風致地区であり、神戸市の景観計画重点地区にも指定されています。建物の高さ制限、緑地率の確保、外観意匠の規制が極めて厳格であり、都市部のように手軽にタワー型ホテルや高密度な複合商業施設を建設することは不可能です。解体にかかる莫大な廃棄物運搬コスト(温泉街の急峻かつ狭小な道路事情)も加わり、民間デベロッパー各社が収支計算を慎重に見極めているのが現在の実情です。