四面楚歌の短文・例文集|ビジネスやテストで即役立つ使い方と由来の真相

四面楚歌の短文・例文集|ビジネスやテストで即役立つ使い方と由来の真相を詳しくリサーチ! 知っておきたい トピックの裏側を凝縮して配信します。

言葉の説得力を高めるには、その成り立ちを知ることが近道です。「四面楚歌」という故事成語は、中国の歴史家・司馬遷が編纂した『史記』の「項羽本紀(こううほんき)」に登場する、紀元前202年の垓下(がいか)の戦いという歴史的決戦に端を発しています。

当時、天下の覇権を争っていた楚(そ)の覇王・項羽(こうう)は、漢(かん)の劉邦(りゅうほう)率いる連合軍によって垓下の城壁内に追い詰められていました。兵力・兵糧ともに底をつきかけた深夜、城を包囲する漢軍の四方から、突如として項羽の故郷である「楚の国の歌」が湧き上がったのです。

項目詳細・数値データ一般的な基準・相場編集部の見解・評価発生年代・戦地紀元前202年(安徽省垓下)秦滅亡後の楚漢戦争末期東洋史における最大の天下分け目の決戦対峙勢力・兵力規模劉邦連合軍(約30万) vs 項羽楚軍(約10万以下)3倍以上の圧倒的兵力差物理的包囲に加え、降伏兵を利用した心理作戦原典の記述『史記』項羽本紀「夜聞漢軍四面皆楚歌」高校古典・漢文の必修単元単なる軍事敗北ではなく、情緒的な絶望を象徴作戦の本質張良が考案したとされる軍事心理戦敵の郷愁と降伏心理を煽る謀略「味方すらも敵に下った」と信じ込ませる策謀

漢軍の知将・張良(ちょうりょう)が歌わせたこの歌を聴いた項羽は、「漢軍はすでに楚の地をすべて占領したのか。城外にどうしてこれほど多くの楚の人間がいるのか」と驚愕し、自軍の敗北を悟りました。この夜、項羽は愛妾である虞美人(ぐびじん)と名馬・騅(すい)を前に有名な「垓下の歌」を詠み、最後の突撃へと向かいます。

古典の基礎知識|四面楚歌の漢文書き下し文と意味

国語の試験や大学入試対策として押さえておきたい漢文の原文と書き下し文の構造は以下の通りです。

【原文】
夜聞漢軍四面皆楚歌、項王乃大驚曰、「漢皆已得楚乎。是何楚人之多也。」

【書き下し文】
夜、漢軍の四面皆(みな)楚歌するを聞き、項王(こうおう)乃(すなわ)ち大いに驚きて曰(い)はく、「漢は皆已(すで)に楚を得たるか。是(こ)れ何ぞ楚人の多きや」と。

【現代語訳】
夜、漢の軍勢が四方を取り囲んで楚の国の歌を歌っているのを耳にし、項羽はひどく驚いて叫んだ。「漢はすでに楚の領土をすべて奪ってしまったというのか。城を囲む軍勢の中に、どうしてこれほど楚の国の人間が多いのか」と。

四方を取り囲む敵陣から味方の歌が聞こえてくるという、背信と孤立の極致。これこそが四面楚歌という言葉に宿る本来の緊張感です。

中村 さくら

中村 さくら

マネー&キャリアエディター

エンタメ・カルチャー業界の深掘り取材を得意とし、現場のリアルな声をお伝えします。

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