パスポートの色の違いは何を意味する?赤紺から緑黒の真相まで解剖
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空港のVIPラウンジや特別審査レーンで目撃される緑色や黒色のパスポートは、保有者の身分が一般国民とは明確に異なることを物語っている。公用旅券と一般旅券の違いを紐解くと、そこには国家の威信を背負った公的ミッションの存在が浮かび上がる。
まず、緑のパスポートを持つ人は、国の公務で海外に赴く人物に限定される。具体的には、国際会議に出席する国会議員、省庁の国家公務員、文化庁派遣の研究者、さらには国際協力機構(JICA)のスタッフや青年海外協力隊員などが該当する。この公用旅券は国家の命令による任務遂行を裏付けるものであり、私的な観光旅行に流用することは固く禁じられている。任務完了後は外務省旅券課への返納が法律上の義務だ。
さらに希少価値が高く最高峰のステータスを持つのが、外交官パスポート黒である。このパスポート黒持てる人の条件は極めて厳格であり、外務省の外交官、特命全権大使、内閣総理大臣をはじめとする国務大臣、衆参両院の議長、最高裁判所長官、そして皇族方(秋篠宮家などの各宮家)に限定される。
外交旅券の所持者には、外交関係に関するウィーン条約に基づく強力な「外交特権(外交免責)」が適用される。具体的には、派遣国における不逮捕特権、手荷物検査の免除、刑事・民事裁判権からの免除など、一般的な旅行者とは次元の異なる保護が国際法上保証されている。なお、天皇・皇后両陛下に関しては、国際慣例上「自らが主権者であり旅券を発行する主体である」という位置づけから、パスポートを一切所持せずに世界各国を元首待遇で公式訪問される。