対等な関係とは何か?上下関係が無意識に生まれる心理と長続きの法則

対等な関係とは何か?上下関係が無意識に生まれる心理と長続きの法則の基礎知識と応用に迫る! 専門的な視点でご紹介しています。

誰もが対等であることを望みながら、なぜ恋愛関係や夫婦、さらには友人関係において無意識のヒエラルキーが形成されてしまうのでしょうか。心理療法「リトリーブサイコセラピー」を手掛ける心理セラピストの水野まこ氏らの臨床知見が示すように、人間関係の上下は「偶然の力関係」ではなく、双方が無意識に抱える「自己防衛の心理パターン」が噛み合ってしまうことによって引き起こされます。

1. 「見捨てられ不安」が生み出す過剰適応と従属

「相手の機嫌を損ねたら関係が終わってしまう」「嫌われたくない」という強い見捨てられ不安を抱える人は、無意識に相手の顔色を伺い、先回りして自分の意見を押し殺します。この自己犠牲的な振る舞いは、一見すると献身的に見えますが、結果として相手に「この人は何を言っても受け入れてくれる」という特権意識を与え、自分から従属のポジションに降りてしまう引き金となります。

2. 「支配=安心」と錯覚するコントロール欲求

従属する側の反対側にいるのが、支配によって自己肯定感を保とうとするタイプです。内心に強い無価値感や劣等感を抱えている人ほど、正論で相手を論破したり、経済力や知識の差を盾に優位に立とうとします。相手を自分のコントロール下に置くことでしか精神の安定を保てないため、知らず知らずのうちにパートナーシップの対等性を破壊していきます。

3. 幼少期から刷り込まれた「条件付きの愛」

親の期待に応えなければ褒められなかった、あるいは家庭内で常に誰かが誰かを虐げていた家庭環境で育つと、「人間関係には必ず上下があり、上に立つか下に仕えるかしかない」という認知の歪みが形成されます。対等に話し合うモデルケースを知らないまま大人になることが、恋愛で対等になれない理由の最深層に横たわっています。

山下 哲也

山下 哲也

自動車・モビリティライター

デジタルガジェットとスマート家電の検証記事を多数執筆。失敗しないモノ選びを提案します。

Share this article
Twitter Facebook Pinterest