ショートニング危険性の真相|体に悪い理由と最新の規制・安全基準

ショートニング危険性の真相|体に悪い理由と最新の規制・安全基準の概要と注目ポイントを徹底的にカバーしました。

トランス脂肪酸に対するアプローチは、各国の食習慣や行政判断によって大きく二分されています。とりわけ欧米諸国では、法的な強制力を持った極めて厳しい規制が敷かれています。

米国食品医薬品局(FDA)は2015年に部分水素添加油脂(PHO)を「一般に安全と認められる(GRAS)」食品群から除外することを決定し、猶予期間を経て2018年以降、原則として食品への添加を全面禁止としました。欧州連合(EU)でも2021年より、食品に含まれる脂質100gあたりのトランス脂肪酸含有量を上限2g(2%)未満に制限する厳格な基準を適用しています。

一方で、日本の厚生労働省および内閣府食品安全委員会の見解は異なります。日本のショートニングを含むトランス脂肪酸の規制現状において、国による一律の使用禁止や含有量の上限値、義務的な表示義務は定められていません。

食品安全委員会の調査によると、日本人の平均的なトランス脂肪酸摂取量は総エネルギー摂取量の約0.3〜0.6%(1日あたり約0.7〜0.9g)にとどまっています。これはWHOが目標値として掲げる「総エネルギー摂取量の1%未満(成人1日あたり約2g未満)」を大きく下回っているため、通常の和食を中心とした食生活を送る限り、直ちに健康被害を招く水準ではないと判断されているためです。ただし、欧米型の食生活に偏り、ファストフードや市販の菓子パンを多量に常食する層では摂取量が1%を超えるリスクが指摘されており、個々人の食習慣による格差が課題となっています。

山下 哲也

山下 哲也

自動車・モビリティライター

デジタルガジェットとスマート家電の検証記事を多数執筆。失敗しないモノ選びを提案します。

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