ブルンストロームステージ上肢判定法|迷いを防ぐ見極め基準と評価の要点

ブルンストロームステージ上肢判定法|迷いを防ぐ見極め基準と評価の要点の見逃せないポイントを一挙に解説しました。

ブルンストロームステージ見極め方の土台となるのが、脳卒中後の異常な筋緊張連動である共同運動パターンの正確な把握です。皮質脊髄路の損傷に伴い、下位の中枢神経機構が脱抑制されることで、個別の筋肉を単独で動かすことができず、一定の筋肉群が定型的に一斉収縮を起こします。

上肢において出現する共同運動には、明確に対照的な2つの基本パターンが存在します。

  • 屈曲共同運動(Flexion Synergy):肩甲骨の挙上・後退、肩関節の外転・外旋、肘関節の屈曲、前腕の回旋(回外が優位となる傾向)。特に肘関節屈曲(上腕二頭筋・腕橈骨筋)の収縮が最も強く現れやすい特徴を持ちます。
  • 伸展共同運動(Extension Synergy):肩甲骨の前突・下制、肩関節の内転・内旋、肘関節の伸展、前腕の回内。大胸筋による強力な肩関節内転・内旋が主導し、腕が体幹前面へ引き込まれる動作として現れます。

片麻痺回復の初期においては、一般に屈曲共同運動が伸展共同運動よりも早期に出現し、強く残存しやすい傾向があります。分離運動評価を行う際は、意図する運動とは反対の共同運動要素が反射的に混入していないかを注意深く確認する必要があります。たとえば、「手を前方に伸ばす(肘伸展)」という指示に対して、肩の内転・内旋が強く惹起されてしまう場合は、依然として伸展共同運動パターンの支配下にあると診断できます。

吉田 誠

吉田 誠

インテリア&ライフスタイルコーディネーター

最新のテクノロジーと生活デザインの融合をテーマに、国内外の最新トピックを発信しています。

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