水泳のけのびですぐ沈む理由とは?劇的に伸びるストリームラインの極意
水泳のけのびですぐ沈む理由とは?劇的に伸びるストリームラインの極意について重要なポイントを解説いたします。専門家の見解をご覧ください。
水泳のレッスンで頻繁に使われる「力を抜いてリラックスしてください」というアドバイスを額面通りに受け取った結果、泥沼のスランプに陥るケースが多発しています。水泳界に蔓延する最大の誤解、それは「完全に脱力すれば身体はきれいに浮く」という脱力神話です。
生体力学の観点から言えば、人間の身体は完全に脱力すると、脊柱の自然なS字カーブによって腹部が下がり、手足の先は重力と水流によってバラバラに垂れ下がります。これでは流線型どころか、最も水流抵抗を受ける形状になってしまいます。水泳のけのびのコツの本質は、脱力と緊張の「明確な棲み分け」にあります。
力を抜くべき部位は、首筋、肩関節、そして足首です。一方で、適度なテンション(緊張)を維持しなければならないのが「体幹の深層筋(インナーマッスル)」です。ピラティスなどで用いられるドローインのように、お腹を薄く引き締め、肋骨を閉じた状態を維持することで、初めて身体は水流に負けない「硬い一本の丸太」になります。丸太のように剛性のある物体は水の上を滑るように進みますが、関節がぐにゃぐにゃと緩んだロープのような物体は、水の抵抗をまともに受けて推進力を一瞬で喪失します。「手足はしなやかに脱力し、胴体だけを強固にスタビライズする」という二重構造こそが、真の脱力コントロールです。