帯状疱疹は人にうつる?家族や赤ちゃんを守る感染経路と最新の予防策
帯状疱疹は人にうつる?家族や赤ちゃんを守る感染経路と最新の予防策について見逃せない ポイントを厳選して解説いたします。
インターネット上の掲示板や知恵袋を検証すると、医学的な根拠を欠いた「2大誤解」がまことしやかに信じられています。これらを正しく解体しておく必要があります。
誤解の筆頭は、「帯状疱疹にかかった人とすれ違ったり、同じ空間で会話したりするだけでうつる」という飛沫・空気感染への恐怖です。前述の通り、帯状疱疹は病変部が露出して他者の皮膚や粘膜に触れない限り、通常の会話や同じ部屋で過ごすこと自体でウイルスが飛散することはありません。ただし、極めて例外的なケースとして「汎発性帯状疱疹(皮疹が局所にとどまらず全身に数十個以上播種する重症例)」の場合のみ、水ぼうそうと同様の空気感染対策が必要とされます。通常の局所的な帯状疱疹であれば、部屋に完全隔離したり、家族全員が常にマスクを着用して怯えたりする必要はありません。
もう一つの深刻な盲点が、「一度かかったから、もう二度と帯状疱疹にはならない」という終生免疫神話です。かつては一度発症すれば強力なブースター効果により再発は極めて稀とされていましたが、臨床データによると帯状疱疹を経験した人の約6%が再発を経験しています。特に初回発症から数年が経過し、加齢に伴って免疫力が再び低下したタイミングでの再発が目立ちます。一度罹患した経験がある人であっても、完治から数ヶ月以上空ければワクチンの追加接種が可能であり、再発予防策を講じる価値は十分にあります。