【先従隗始】書き下し文と現代語訳!なぜ自分から?昭王と郭隗の真意

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この対話で誰もが抱く最大の疑問は、「なぜ郭隗は他者ではなく、自分自身を推薦したのか」という点です。一見すると図々しい自己アピールにも映りますが、そこには戦国時代の力学を見抜いた冷徹な戦略が存在しました。

当時、燕は斉に大敗して国土を荒らされ、国際的な信用も威信も地に落ちていました。どれほど昭王が「有能な人材を求む」と叫んでも、天下の一流知識人や名将から見れば「あんな没落小国に行っても冷遇されるのではないか」「口先だけの歓迎ではないか」と疑われるのが関の山でした。

そこで郭隗は、自らを「死馬の骨(価値の低い存在)」に位置づけました。国内で中程度の評価しか受けていない郭隗を、昭王が国家の師として破格の礼遇でもてなす姿を見せつければ、対外的な宣伝効果は絶大です。「あの郭隗程度であんなに大事にされるなら、自分が行けばどれほどの栄誉と権限を与えられるだろうか」と、天下の「千里の馬(本物の大賢者)」たちに確信を抱かせたのです。

木村 陽翔

木村 陽翔

テックライター兼ウェブディレクター

デジタルガジェットとスマート家電の検証記事を多数執筆。失敗しないモノ選びを提案します。

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