マンモスと象の違い5つの真相|なぜ一方だけが絶滅したのか
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日本の歴史や化石発掘ニュースで頻繁に取り上げられる「ナウマン象」について、「ナウマン象=日本のマンモス」と混同しているケースが散見されます。しかし、ナウマン象とマンモスは分類学上全く別の属に属する動物です。
ナウマン象は「パレオロクソドン属(旧象属)」という森林適応型の象であり、頭頂部に鉢巻を巻いたような特徴的な横長隆起骨(ベレー帽状突起)を持ちます。日本列島が氷期に大陸と陸続きになった際、北海道には寒冷地仕様の「ケナガマンモス」が渡来しましたが、本州・四国・九州を中心とする温帯森林地帯に生息していたのは主に「ナウマン象」でした。野尻湖(長野県)などで発掘される化石の主はナウマン象であり、ケナガマンモスではありません。
また、「マンモスはすべて超巨大だった」という言説も事実と異なります。シベリア北東部のウランゲリ島に孤立した最後のケナガマンモス個体群は、限られた食料資源に適応するため「島嶼矮小化(とうしょわいしょうか)」を起こし、肩高2メートル未満、体重2トン前後まで小型化していました。彼らはエジプトでピラミッドが建設されていた約4000年前(紀元前2000年頃)まで生き延びていたことが炭素年代測定により証明されています。