ホトトギスとウグイスの鳴き声の違い!夜鳴く理由と衝撃の託卵真相
ホトトギスとウグイスの鳴き声の違い!夜鳴く理由と衝撃の託卵真相にまつわる役立つ知識を分かりやすく発信ます。
野鳥に関するパブリックイメージには、長年定着してしまった大きな誤解が2つあります。1つ目は「ウグイスは春しか鳴かない」という思い込み、2つ目は「ウグイスは鮮やかな黄緑色をしている」という外見の混同です。
一般にウグイス鳴く時期春という印象が定着していますが、実際のウグイスは初春の2月下旬から真夏の8月頃まで、約半年間にわたって「ホーホケキョ」とさえずり続けます。ウグイスは一夫多妻制をとっており、1羽のオスが自分の縄張り内に複数のメスを迎え入れ、年に2回(一腹目・二腹目)の繁殖を行います。そのため、初夏になっても新たなパートナーを求めて、あるいは子育て中のメスを守るために縄張り宣言を休むことはありません。
では、秋から冬にかけてウグイスはどこへ消えてしまうのでしょうか。実は渡りを行わない留鳥(寒冷地では低地へ移る漂鳥)であるため、冬の間も身近な都市公園や神社のササ藪の中に潜んでいます。ただし、この時期は繁殖期ではないため「ホーホケキョ」とは一切鳴きません。代わりに発するのがウグイス笹鳴き詳細として知られる「チャッ、チャッ」あるいは「ジャッ、ジャッ」という低く濁った地鳴きです。藪の奥から小枝を叩き合わせるような地味な音が聞こえてきたら、それこそが越冬中のウグイスの姿です。
また、和菓子の「鶯餅(うぐいすもち)」や清涼飲料水のパッケージから、ウグイスを鮮やかな黄緑色の小鳥だと思い込んでいる人が後を絶ちません。しかし、目の周りが白く鮮やかなオリーブグリーンをしている鳥は「メジロ(目白)」です。本物のウグイスは、背中がくすんだ灰褐色(オリーブ褐色)で、腹部は汚白色という極めて地味な保護色をしています。藪の中に紛れ込んで天敵から身を隠すための進化であり、この地味な外見が、次に述べるホトトギスの托卵劇において決定的な鍵を握ることになります。