妊娠何ヶ月で出産する?十月十日の真相と予定日のズレを徹底解説
妊娠何ヶ月で出産する?十月十日の真相と予定日のズレを徹底解説の疑問点について、専門知識を基に徹底解説します。
妊娠後期の過ごし方を巡っては、インターネット上やSNSで科学的根拠に乏しい情報が氾濫している。特に注意を要するのが、「臨月に入ったからスクワットや階段昇降を激しく行い、早く陣痛を起こそう」といった極端な言説だ。
前述の通り、妊娠36週は「臨月」であっても「早産期」である。胎児の肺胞表面活性物質(サーファクタント)の分泌や皮下脂肪の蓄積は37週に向けて最終段階を迎えている最中であり、36週台で人為的に強い子宮収縮を誘発するような過度な負荷をかけることは、医学的に推奨されない。医師から特別な運動指示が出ていない限り、36週台は母体の体力を温存しつつ、穏やかに過ごすのが鉄則である。
また、臨月を迎えた妊婦が見逃してはならないのが、身体が発する陣痛の兆候と前兆である。本格的な陣痛(本陣痛)が始まる前には、多くの場合いくつかのプレシグナルが現れる。
- おしるし(産徴):子宮頸管が開き始める際、卵膜と子宮壁が擦れ合って生じる少量の出血。粘液状のおりものにピンクや茶褐色の血が混ざる。ただし、おしるしが来てから数時間で陣痛が来る人もいれば、1週間以上かかる人もおり、発来の即時性を保証するものではない。
- 前駆陣痛:不規則な間隔で起こる下腹部の張りや痛み。姿勢を変えたり横になったりすると治まる特徴がある。これが規則的(初産婦は10分間隔、経産婦は15〜20分間隔)になり、痛みの強さが増してきた段階で「本陣痛」へと移行する。
- 胎児下降感:赤ちゃんの頭が骨盤内に入ることで胃への圧迫が軽減し、食事が摂りやすくなる反面、膀胱が圧迫されて頻尿になったり恥骨痛が生じたりする。
- 破水(完全破水・高位破水):胎児を包む卵膜が破れ、羊水が流出する現象。ドバッと大量に出る場合だけでなく、少量が尿漏れのようにチョロチョロと出続ける「高位破水」は見落とされやすい。破水が起きた場合、細菌による子宮内感染のリスクが急上昇するため、入浴やシャワーは厳禁であり、ナプキンを当てて直ちに産院へ連絡・受診しなければならない。