ステンレスの熱伝導率はアルミの10分の1?特性と調理器具選びの真実
ステンレスの熱伝導率はアルミの10分の1?特性と調理器具選びの真実に関する基本知識を初心者にも親しみやすくまとめました。詳細を読もうことができます。
金属の熱の伝わりやすさを客観的に評価する際、国際的な指標として用いられるのが「熱伝導率(単位 W/m・K:ワット毎メートル毎ケルビン)」です。この数値が大きいほど熱が素早く全体へ伝わり、小さいほど熱が伝わりにくい性質を持ちます。
実際に主要な金属材料を並べて銅と鉄の熱伝導率一覧を確認すると、ステンレスの特異な数値が浮き彫りになります。
・銀:約420 W/m・K
・銅:約390 W/m・K
・アルミニウム:約236 W/m・K
・鉄(炭素鋼):約50〜80 W/m・K
・SUS430(フェライト系ステンレス):約26 W/m・K
・SUS304(オーステナイト系ステンレス):約16 W/m・K
厨房器具で定番のアルミ熱伝導率比較を行うと、アルミの約236 W/m・Kに対し、代表的なステンレス(SUS304)はわずか約16 W/m・Kしかありません。つまり、ステンレスはアルミの「約14分の1」しか熱を伝えません。工業用途における金属熱伝導率計算や熱設計においても、ステンレスは「熱を伝えにくい金属」として断熱的な配置に活用されるケースがあるほどです。