ロードバイクのペダル外し方!固着や逆ネジの落とし穴と交換のコツ
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「渾身の力を込めて工具を引いているのに、びくともしない」——このトラブルの約8割は、力をかける向きの間違いに起因しています。作業を始める前に、ロードバイク ペダル 外し方の向きにおける基本力学を頭に叩き込んでおく必要があります。
自転車のペダルは、右側(ドライブサイド=チェーン側)が一般的なボルトと同じ「正ネジ(時計回りで締まり、反時計回りで緩む)」であるのに対し、左側(ノンドライブサイド)は特殊な「逆ネジ(反時計回りで締まり、時計回りで緩む)」が採用されています。そのため、左ペダルを通常の感覚で反時計回りに回そうとすると、外れるどころか極限まで締め付けを強めてしまうことになります。
では、ロードバイクの左ペダルに逆ネジが使われている理由とは何でしょうか。一見すると「ペダルを前へ漕ぐ力によって左側が緩んでしまうのを防ぐため」と思われがちですが、機械工学的な真実はその逆です。ペダル軸とクランクアームのネジ部には、ベアリングの回転摩擦に伴う微小な首振り運動(機械工学でいうプリセッション現象)が発生します。もし左ペダルを正ネジにしてしまうと、クランクを正回転で踏み込むたびにネジが勝手に緩む方向へ微細に回転してしまいます。走行中にペダルが脱落する重大事故を防ぐため、踏み込むほどに自然と締まる方向へ力が働く逆ネジが必然として設計されているのです。
現場で絶対に迷わないロードバイクのペダルを回す方向の覚え方は非常に明快です。
「車体を上から見て、左右どちらのペダルも後輪側(後ろ向き)へ回せば緩む、前輪側(前向き)へ回せば締まる」
レンチをセットした際、工具の先端をバイクの後方に向かって押し下げる・引き上げるイメージを持つだけで、正ネジ・逆ネジのややこしい回転方向に惑わされる心配はなくなります。