室内で急増する低体温症の脅威|深部体温35度の壁と命を救う初期対応

室内で急増する低体温症の脅威|深部体温35度の壁と命を救う初期対応の注目されている理由を専門的かつ分かりやすくまとめました。最新トレンドを一目で把握できます。

低体温症の救護において、良かれと思った民間療法が患者の命を奪う事例が頻発しています。インターネット上や口伝えで広まった知識の中には、医学的に極めて危険な誤謬が含まれているため、低体温症でやってはいけないことを正確に把握しておかなければなりません。

最大のタブーは、冷え切った人をいきなり熱い風呂に入れることです。急激に全身を加温すると、縮こまっていた手足の末梢血管が一気に拡張します。その結果、手足に滞留していた極度に冷たく、乳酸などの酸性代謝物質を多量に含んだ血液が一気に心臓へと逆流します。これにより深部体温がさらに急降下する「アフター・ドロップ(After-drop)」現象が発生し、心室細動などの致死性不整脈を誘発して突然死を招きます。

同様の理由から、冷え切った手足を強くマッサージすることも厳禁です。末梢の冷たい血液を無理やり中枢へ押し戻す行為は心停止の引き金になります。さらに、意識が朦朧としている患者に温かいお茶や白湯を無理やり飲ませてはいけません。嚥下反射が機能しておらず、誤嚥性肺炎や窒息を招くリスクが極めて高いためです。また、「体を温めるため」と称してアルコールを飲ませることも絶対にしてはなりません。アルコールは末梢血管を拡張させて一時的に温かく感じさせるものの、結果として体幹の貴重な熱を体外へ急速に逃がし、深部体温の低下を加速させます。

中島 亮太

中島 亮太

写真家・フォトエディター

シンプルで洗練された住まいづくりとインテリアコーディネートのアイデアを提案しています。

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