足の甲の疲労骨折は歩けるからと放置Ng!初期症状と完治の真相
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足の甲に痛みを感じる疾患のなかで、特にランナーやジャンプ競技者に多発するのが中足骨疲労骨折です。中足骨とは、足の指の付け根から甲の中央部へ向かって伸びる細長い5本の骨を指します。通常の骨折が一瞬の強大な外力によってポキリと折れるのに対し、疲労骨折は針金を何度も折り曲げ続けると金属疲労で亀裂が入るのと同じ現象が、生きた骨の内部で静かに進行します。
多くの人が「足の甲疲労骨折歩ける」状態を経験するため、受診が遅れがちになります。なぜ骨に亀裂が入っているのに歩行が可能なのでしょうか。その理由は、足の甲には骨を取り囲む強靭な靭帯群や足底腱膜が存在し、骨自体にかかる体重を周囲の組織が一時的に分散・代償して支えてしまう構造にあります。歩行程度の低負荷であれば、周囲の軟部組織がコルセットの役割を果たすため、痛みを我慢すれば足を運ぶことができてしまいます。
しかし、この「動けてしまう構造」こそが罠となります。微細な亀裂が入った状態の骨に対して、体重の約3倍から5倍もの衝撃がかかるランニングやジャンプを続ければ、亀裂は一気に骨の全周へと拡大します。最終的には骨が完全に真っ二つに折れる「完全骨折」へと進行し、骨同士が癒合しなくなる「偽関節(ぎかんせつ)」を形成すれば、ボルトで骨を固定する観血的手術と半年以上の長期離脱が避けられなくなります。