なぜイケメン犯罪者に熱狂するのか?擁護の心理と国内外の現在
なぜイケメン犯罪者に熱狂するのか?擁護の心理と国内外の現在とはどんな影響があるのか? 主要なファクトを丁寧に紐解いて紹介します。
日本国内でも、容疑者の容姿がメディアやネット上で異様な熱狂を生んだ事例が存在します。代表的なのが、2007年に起きた英国人女性講師殺害事件の犯人である市橋達也です。2年7か月に及ぶ逃亡生活の中で自ら顔を整形し、逃げ続けた末に逮捕された際の護送写真が公開されると、一部の女性たちから「憂いを帯びた表情が魅力的」「映画のワンシーンのようだ」といった声が上がりました。
インターネット掲示板などでは「市橋ガールズ」を自称するファンコミュニティが形成され、法廷を傍聴するために長蛇の列ができる異例の事態に発展しました。重大な殺人事件の犯人に対してファン心理を抱く行為は、被害者遺族の心を踏みにじるものとして猛烈な批判の対象となりました。
無期懲役が確定し服役を続けている現在も、逃亡手記の出版や映画化の経緯を含め、容疑者の容姿やストーリー性が消費されてしまった負の歴史として、犯罪報道のあり方を問う議論で頻繁に引き合いに出されます。