ヘ音記号の読み方で挫折する理由とは?ト音記号との違いと譜読みの極意
ヘ音記号の読み方で挫折する理由とは?ト音記号との違いと譜読みの極意の疑問点について、専門知識を基に徹底解説します。
五線の音を「下からド・レ・ミ……」と数えていては、実際の楽曲スピードに追いつくことは不可能です。欧米の一流音楽教育機関でも標準採用されている最も実戦的なヘ音記号の覚え方が、特定の基準音だけを視覚的フックにする「ランドマーク法」です。
3大ランドマークで五線を3分割する
覚えるべき音は、最初はこの3つだけで構いません。
- 天井のド:上第1線(中央のド)
- 中央のファ:第4線(2つの点の間)
- 床のド:第2間(下から2番目の空間)
楽譜を見た際、未知の音符がこれらのランドマークから「線上にあるのか、間にあるのか」「1音上か、1音下か」という相対的距離だけで識別します。例えば第3間の音符を見た場合、「第4線のファのすぐ下だからミ」と即座に判断できます。これにより、認知ステップは最小限の1アクションに圧縮されます。
苦手意識が集中する「加線の読み方」の攻略法
五線の上下にはみ出した音符を示すヘ音記号の加線の読み方も、空間の対称性を知っていれば難しくありません。五線より上に向かう加線はト音記号の領域へと繋がる架け橋です。上第1線が「ド」であるなら、上第2線は「ミ」、上第3線は「ソ」と、線ひとつ飛ばし(3度音程)で綺麗に奇数の階段を上がっていきます。
逆に五線の下に向かう加線は、下第1間が「ファ」、下第1線が「ミ」、そして下第2線がさらに1オクターブ下の「低いド(C2)」となります。「第2間がドなら、下加線2本目もド」という対称の規則性を見出すことが、加線に対する恐怖心を払拭する鍵です。