五輪マーク5色の真相と本当の由来|クーベルタンの願いと色の秘密を解明
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世間には今なお「青はオセアニア、黄はアジア、黒はアフリカ、緑はヨーロッパ、赤はアメリカ」という解説が氾濫しています。しかし、IOC(国際オリンピック委員会)はこの個別対応説を公式に完全否定しています。
オリンピック憲章第1章「規則8」において、五輪シンボルは「世界5大陸(アフリカ、アメリカ、アジア、オーストラリア・オセアニア、ヨーロッパ)の連帯と、世界中のアスリートがオリンピック競技大会に集うことを表現したもの」と定義されていますが、「どの色がどの大陸を指すか」という指定は一切存在しません。
では、なぜこのような誤解が世界中に定着してしまったのでしょうか。歴史を検証すると、1940年代から1950年頃にかけて、IOCが発行した非公式の広報ハンドブックやガイドブックの一部に「青=欧州、黄=アジア、黒=アフリカ、緑=オセアニア、赤=アメリカ」と記載された時期がありました。しかし、1951年のIOC総会において「クーベルタン自身が特定の色を特定の大陸に割り振った確証はない」として、この記述は公式記録から完全に削除・破棄されています。
もし特定の色を特定の大陸(あるいは人種)に紐付けてしまえば、差別や分断を助長する危険性が生じます。クーベルタンが目指したのは「国境や人種を超えた団結」であり、5つの重なり合う輪(五大連環)そのものが全大陸の結合を示しているに過ぎないのです。