ぐり茶とは?煎茶との決定的な違いと伊豆名産の真相・淹れ方を徹底解説
ぐり茶とは?煎茶との決定的な違いと伊豆名産の真相・淹れ方を徹底解説の真相や最新動向に迫る! わかりやすい言葉でご紹介しています。
ぐり茶と煎茶を分ける境界線は、製茶プロセスの最終盤における「精揉(せいじゅう)工程を省く理由」に集約されます。一般的な煎茶は「蒸熱→粗揉→揉捻→中揉→精揉→乾燥」という手順を踏みます。このうち精揉とは、熱板の上で茶葉を一方向に往復加圧しながら揉み込み、水分を飛ばしつつ細長い針状に成形する作業です。
一方、ぐり茶は中揉の後に精揉を行わず、円筒形のドラム(再乾機)に茶葉を投入し、熱風を送りながらバラバラと転がして乾燥させます。あえてこの工程を省略する最大の理由は、茶葉の細胞組織を過剰に傷つけず、アミノ酸の旨味を閉じ込めることにあります。
精揉機で強く圧迫された煎茶は、葉の表皮が壊れて湯に触れた瞬間からカテキン(渋み成分)が一気に溶け出します。対照的にぐり茶は、表皮の損傷が最小限に抑えられているため、高温の湯を注いでもタンニンやカテキンが尖った渋味となりにくく、茶葉が秘めるテアニン(アミノ酸・旨味成分)が穏やかに抽出されるという物理的・化学的メリットを有しています。