カラマンダリンとは?春に旬を迎える極甘柑橘の正体と失敗しない選び方
カラマンダリンとは?春に旬を迎える極甘柑橘の正体と失敗しない選び方についての最新情報をご紹介します。
カラマンダリン(Kara Mandarin)とは、柑橘類のなかでも「マンダリン類」に属する晩生(おくて)品種です。その起源は1915年、アメリカ・カリフォルニア大学柑橘類試験場の育成者であるH.B.フロスト博士の手によって誕生しました。フロスト博士は、日本生まれでジューシーかつ剥きやすい温州みかん(尾張系)を種子親に、東南アジア原産で濃厚な風味と強い芳香を誇るキングマンダリンを花粉親として人工交配を行いました。
その後、選抜と特性調査を重ねた末、1935年に「カラ(Kara)」と命名されて正式発表された歴史を持ちます。日本へ導入されたのは1955年のこと。農林省園芸試験場に導入されて以降、温暖な気候を誇る西日本の柑橘産地で試験栽培が進められました。
一般的な柑橘と決定的に異なる点は、開花から収穫に至るまでのタイムスパンです。通常のみかんは春に咲いた花が結実し、秋から冬にかけて(約半年〜8ヶ月)収穫されます。しかし、カラマンダリンは5月に開花してから実を落とさず、厳しい冬の寒さを木の上で耐え抜き、翌年の4月から5月にかけて収穫されます。樹上完熟期間が約330日〜360日という、およそ1年間を木の上で過ごす極めて稀有な生態を持っています。この圧倒的な熟成期間こそが、春みかんの特徴である芳醇な香りと濃縮されたエキスを生み出す源泉です。